今年も無事に田植えを終えて、田植え機の不具合とか – 農家辞めます! 
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2022-05-21

今年も無事に田植えを終えて、田植え機の不具合とか

 慌ただしく過ごしていたらあっという間にこんな季節です。五月の連休明けには田植え作業自体は終わっていたのですが、片付けしたり除草剤撒いたり、山菜採りしたりもう一個のブログ記事書いていたりと…完全にこっちが疎かになっていました。(と、言っても月間PV二桁、三桁では…w)

 なにはともあれ今年も無事に田植えを終えました。田植え機の不具合は多少ありましたが、修理が必要なレベルではなかったのが唯一の救いです。

 田植え機ってハンドル下のレバー操作で後ろの機械部分を上げ下げするのですが、それが上がらなくなったり植え付けを行わなくなったりしたので『…また故障か…』とウンザリしたりしましたよ^^;

 今回の田植えは動画にまとめてあるので良かったら眺めていて下さると嬉しいです^^。

田植え機に不具合

 一応一般的な田植え機の操作手順としては、操作レバーを一回下げて機械を田面におろす。もう一回レバーを下げて植え付けを行う。植え付けが終わったらレバーを上げて機械部分を上昇させて作業を完了する…てな具合でこれを繰り返して田植えを行うようになっています。

 ところが今回の田植えで我が家の田植え機、下げても植え付け作業を行わない…上げても機械部分が上がってこない…そんな不具合が発生しました。

故障の正体はセンサーに詰まった泥

 正直機械類が壊れすぎてその出費だけでもう農家辞めたいくらいなのですが、まぁとにかく始まった以上途中でやめる事は許されないので借金してでも何とかしなければなりません。

 一応通常通りの操作を繰り返します。レバーを操作すると『ピッ、ピピッ』などの電子音がするのですが、操作に応じてこの電子音自体は鳴っている状態でした。と言う事は少なくともプログラムは作動している訳です。

 油圧で昇降するのでオイルやポンプの不具合かとも思ったのですが、その場合パワーステアリングが効かなくなったりや、シャフトの根元で油圧スクリューが『シュー』と空回るような音を立てたりするのです。コレ系の機械類は割と同じような感じになります。

 ところがそれらは全然確認されない。はて…心当たりが無い変な故障だなと思いつつ農機具屋さんに電話しました。

すぐに原因発覚

 同型の車種で時々起こるトラブルだったらしく、すぐに原因が発覚しました。

 機械部分を昇降させる油圧シャフトの付け根に機械の状態をチェックするセンサーが付いているのですが、そこに泥が詰まってセンサーが下がりっぱなしだったのです。

 写真中央にある薄いプレート部分が今回の問題のセンサー部分です。センサーと言っても機械部分が持ち上がったらその状態をプログラムに返すスイッチがあるだけです。

 ここに泥が詰まってプレートが上がりっぱなしになり、下げる指示は受け付けても操作する前に上がっている状態を返していたので操作しても動かなかったようです。因みにこの機械の仕組み、運転席で操作する側のプログラムと、機械部分で動作する側のプログラムは別系統のようです。だからレバー操作だけは有効だったのか…。

ってなわけで作業再開

 余計な時間を取られてしまった。タダでさえ仕事が終わって帰宅して、暗くなるまでの僅かな時間の間に終わらせないと間に合わないのに、こんな事してたら労力も無駄になってしまう。兼業農家はいつの時代も時間のやりくりで非常に苦労するのです。

たまの休みも絡めて作業を進める

 GWだからと言ってみんなが休みかと言ったらそんなワケも無く、むしろこういう大型連休ってカレンダーに沿ってちゃんと休暇に慣れる人の方が圧倒的に少ないのではと思うのです(それでも観光地は賑わうようですが)。

 自分も特にカレンダーとか関係無いので週一回か二回ある貴重な休日を完全に費やす事になるのですが、やはり効率がよいやり方とは言えません。とは言えやらなければ終わりませんのでやってしまいます。

稲を運ぶ

 軽トラックに満載です。近頃では農地の集約化の影響もあってか2t車などで運ぶのがメジャーになっていますが、ウチには車を買うお金はありませんので1994年製の軽トラに鞭を打ちます^^;。

 このラックは割と奮発しました。さすがに一度に運べる量が少ないと間に合わなくなったので。なんだかんだこういうのがあると便利です。

植え付けをする

 この日は天候にも恵まれてメチャクチャ日焼けしました。こんな事ばっかりやってて将来皮膚ガンになったらそれこそ何やってたんだろうとか思っちゃいそうです^^;。

 田植えは圃場の中を行ったり来たりする往復作業なので、それに合わせて育苗箱を車ごと動かして人間の動く範囲を小さくするように工夫します。ある程度慣れてくると田植え機がどの辺に帰ってくると稲が空になるのか分かるようになるので、それに合わせて先に並べて置けば一人作業もそこまで大変ではありません

 先日発生した田植え機のトラブルはあれ以降発生せず、そのまま何事もなく無事に終了しました。

田植え作業は天候を気にしなくてもできる

 稲刈りだと雨が降ると基本的に作業はできなくなってしまいます。会社の休みしか都合が合わない場合ここで詰みます。

 それと違って田植えは多少雨が降ったりしてもできますし、稲が傷みさえしなければ予定がズレてもあまり心配は要りません。強いて言うなら夜中は見えなくて真っ直ぐ植えるのが少々難しいくらいです。

半端になった稲は捕植作業で使用する

 機械で植えていてもどうしても入れない所や、上手く植わらなかった所なんかが出てきます。そんな所は後日手で植えるのですが、各圃場で機械作業が終わったら、使い切らなかった稲を機械から取って圃場に残し捕植作業に使用します。

 それでも余る場合があるのですが、残りはひっくり返して枯らして処分します。勿体ない気もしますが、残しておいても伸びたり散ったりして面倒なので。こんな事する度にいつも思うのが、農業ってホント自分勝手の所業。

細かい作業は父任せ

 田植えが終わって圃場内への雑草予防を行ったらあとは暫く水の管理ぐらいしかやる事はありません。その辺の簡単な作業は殆ど父に任せています。兼業農家は仕事が終わったらまた仕事の毎日なので、アウトソーシングできる部分はどんどんしていかないと間に合わなくて大変です。

 今後は時期を見て中干しや溝切などがあります。

今年も無事に田植えを終えて

 毎年の事ではありますが、自分も毎年年を取るので年々負荷を感じるようになってきました。かと言って農業だけで生計が立つような国ではありませんし、農業だけでは事業としてはリスクが大き過ぎます(天候とかそういうのじゃなくて)。

 いつか解放される日が来るのかな…それとも結局このまま年取って最後は何も残らないのかな。前向きに事を進めるには、まだまだ時間が掛かりそうです。

あ…育苗箱洗うの忘れてた…

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