初めまして!これは農業を辞める為に農業を頑張るブログです! – 農家辞めます! 
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2021-02-14

初めまして!これは農業を辞める為に農業を頑張るブログです!

 このブログのタイトルをご覧になって驚いた方もおられるでしょう。表題の通りこのブログは、『農業を辞める為に頑張るブログ』です!

 なぜこのようなブログを始めたのか。何事にも言えますが、理想と現実のギャップは必ず起きます。そのギャップの中でも頑張っている人は沢山います。それでも、努力ではどうにもならない事も世の中沢山ありますね。そんな農業のリアルをここに綴っていき、同じように悩んでいる誰かの為になればと思いコレを始めました。

◆◆離農と田舎暮らし

 農業は始めるの続けるのも大変ですが、業態によっては辞める事も非常に大変な業界です。サラリーマンのように退職届一つで話が終らないのが離農です。それに加えて古くから農村に暮らしていて、その土地で代々営農を続けてきた家は周辺住民との関係性も絡み一筋縄ではいかない事も多いです。

●●土地に根差してきたからこそ辞めにくい

 近年農業人口の減少により後継者が不足した事から、行政のバックアップを受けて田舎で農業に新規従事する話をよく聞きます。全くの未経験から農村に移住して、耕作者がいなくなってしまった畑や田んぼを耕しながら、地域に関わって暮らしを豊かにしていこうというプロジェクトです。

 そんな希望に満ちた新規就農者と違って、自分は代々古くからこの地で農業を営んでいる家系なので、あって当たり前の存在のように扱われる事が多々あります。新規就農者が仕事や土地に合わずに辞めてしまう事も往々にしてありますが、良くも悪くも新規就農者だから許される部分も結構あります。

 対して自分の家では、続けていく事も大変ですが、辞める事はもっと大変な現実があります。それはこの土地にずっと根差してきたからこその問題でもあって、このブログではここを解決していく事が主軸になってくると思います。

土地の問題

 農地は代々受け継がれたもの(厳密には戦後農地解放など絡んでいますが)なので、基本的に農地の名義は家長である父の名義となっています。離農する際にこの農地を手放すには、誰かに買い取ってもらう必要があります。誰かに買い取ってもらって自分の農地じゃなくなって初めて離農は成立するのですが、農地のやり取りはトラブルの塊!簡単に済ませて良い話ではありません!非常に厄介ですね(汗)信頼関係が無い人に農地を任せる事はできないのが現状です。

道具や小屋など物理的問題

 離農すれば当然農業機械は必要なくなります。機械が要らないのだから、それを格納している小屋も必要なくなります。自分は現在30代ですが、いつまでもダラダラと残しているととんでもなく邪魔な負債になるのです。年を取ってから処分しようにも、小屋などそれなりの大きさになるので解体業者に頼めば百万円単位の解体処分費用が掛かります。自分の年収が飛ぶ(汗)機械類も離農後速やかに売却しなければ価値が下がってしまいます。年取ってから苦労するとホント大変なので、そうなる前に処分したいですね。

農業者としての立場的な問題

 ぶっちゃけここが一番厄介だと思います。古い農村の住民としての立場、近隣農家と土地を隣接させる農家としての立場、農業従事者としての社会的立場、どれも蔑ろには出来ない事はたしかのですが、内容の殆どが結構な理不尽に感じる事も多いです^^;同じように悩んでいる方はホントに多いと思います。

 特に厄介なのが農村住民としての立場ですかね(汗)後々記事にしていく機会もあるかと思いますが、人間関係が固定された中で良くも悪くも言われる事で、離農した後も大変な思いをする事はよくある話です^^;

◆◆頑張りながら前向きに離農する!

 何はともあれ近い将来農業を辞める事だけは心に固く決めました!と、言うより辞めるに他ない事情でもあるので^^;それでも『このままズルズル20年も30年も続けたらどうしよう』なんて余計な心配もしつつWw

 離農に成功したら残りの人生をどんな風に過ごすか、色んな理想を思い描きながら、『離農は決してネガティブな事ではない!』事も語りつつ、田舎の抱える現実や農業のリアルを通して人とは何ぞや…を見つめていきたいと思います。

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