農家の広い敷地に自生させている旬の食材が美味しい!なぜ農家の庭は広いのか – 農家辞めます! 
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2021-05-18

農家の広い敷地に自生させている旬の食材が美味しい!なぜ農家の庭は広いのか

 『農家やってて良かった事はなんですか?』時々聞かれる事ですが、自分の場合『そんなものありゃしませんよWw』と、答えていますw。

 そんなモチベーション低めの現役農家のワタクシを時折慰めてくれるのが、庭に自生している旬の食材です^^。

農家の庭には山菜の類が自生している事が多い

 これは結構農家あるあるなんですが、農家の庭先には何かしらの食用に適した植物が自生している事があります。我が家でもフキを始め、ヤマウド、赤シソ、ミョウガ、今は無いですが昔はタラの木も沢山立っていたとか。家によってはここに更にユキノシタやドクダミなどの薬草もある事が多いです。

なぜそんなに山菜や薬草が自生しているのか

 今から三十年くらい前、山形を発信地として山菜ブームなるものが起こったそうです。ヤマウドなんかはその時代に苗が盛んに売買されていたとか。たまにですが、庭先なのに大きなコシアブラやサンショウの木が立っている事がありますが、それらもその時に植えられた物が多いとか。

 そうでなくてもユキノシタやドクダミなどは民間療法が定着していた時代から、自宅の敷地に植えて何かあれば活用するのが当たり前でした。自分も6歳までは和製ホラーもビックリな集落に住んでいたので、ユキノシタだの熊の胆だのに慣れ親しんでいましたよw。

農家の庭はなぜ広い?

 これもよく聞かれるのですが、農家の家や敷地ってなんでそんなに広いのか…。ズバリ!作業スペースの確保が半分!もう半分は見栄です!w。

 農家の家が大きくなったのは大半が戦後の食糧難以降だそうで、小作人の時代が終わって自分達がある程度主体性を持って稲作を中心に農業を行うようになってから、それぞれの家に沢山の道具や作業スペースが必要になっていきます。その流れを受けて住宅に隣接する自分の畑を潰して納屋や置き場にするようになりました。田んぼは戦後GHQによる農地解放を経て地主様から各農家へと分配されたので、畑を潰してでも米作りをする事の方がメリットがデカい時代でした。以降高度経済成長期~平成のバブル崩壊まで米バブルでした。

 住宅部分も本来同じ理由で大きな家が建っているのですが、現在では単なる見栄と化していますWw。我が家もなんちゃって10LDKに家族5人(内年寄3人)で住んでいますが、こんな家ガチで要らない…。

自活も兼ねて『植えてある』

 話が少々逸れましたが、基本的には趣味と実益を兼ねて年寄が植えたパターンが大半で山菜や薬草が庭に自生しています。杉や竹なんかも、杉は新築に必要になると目論んだり、竹は様々な生活用品に使ったりしていた時代がありました。

タケノコは山に行かずして手に入るのが当たり前

 日本で欲食されているタケノコは『孟宗竹』という品種が一般的で、中国原産の外来種です。手入れをする人がいなくなった現代、最早侵略的外来種と言っても良いでしょうw。

 どうであれタケノコは美味しいですよね^^。採ってすぐに調理できるので味噌汁でもホロホロです。元は生活用品や建材として活用していた孟宗竹、住宅の側に有るのが当たり前なのです。もっと言うなら、外来種なので他の山菜のように山奥に自生している事はありませんね^^;。

フキノトウの後には筋の通ったフキ

 和食の定番ですね!苦みと香りのコントラストが最高の山菜です!同じ所にフキノトウが生えているのですが、田植えが終わる頃ににはこの様にフキになります。

 下処理が少々大変ですが、厚揚げと一緒に煮物にすると美味しいです^^。

 ちょっとばたばたした日常を送り過ぎて、ちゃんと記事にする為に写真を撮ったりが疎かになってしまって中途半端なメッセージになってしまいましたが、こんな風に時々息抜きがあるからとりあえず農家を続けていられるのです。ホントはもっとタケノコ料理とか、ウドの酢味噌和えとか、色々やったのですが^^;。

 田植えも終わって一先ず落ち着きましたが、今年は諸事情重なり後作業はほぼ年寄任せになっています(汗)。その辺の話もして、是非農家の実情を知って頂きたいと考えています。

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