もう夏を感じる陽気に、辞め農を目指す畑の作物も賑やかになる – 農家辞めます! 
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2021-05-13

もう夏を感じる陽気に、辞め農を目指す畑の作物も賑やかになる

 このブログのコンセプトはズバリ!農家を辞める事です!

 ですが、農家を辞めるって実はそんなに簡単ではないのです。つまり、辞めるまではずっと農家やらなければならないので、実際は普通に農家やっていますw^^;。

 そんな我が家ですが、田んぼと違って畑は年寄の趣味の要素がかなり強いので、きっと離農後もそれなりに続けていくのかなと思っています。田植えが終わる頃のこの時期は、我が家の小さな畑も随分賑やかになり、眺めていると『あぁ…農繁期だなぁ…』って感じです^^。ダレトクになるかは分かりませんが、そんな我が家の畑でも一緒に眺めていってくれると嬉しいです。

家庭菜園は楽しい、田んぼと違って縛られない農業

 田んぼが抱えているしがらみって実は結構酷くて、だから結果的に後継ぎがどんどんいなくなっていったのですが、自家所有している畑地で行う家庭菜園ならそんな余計なしがらみも無く自由に農業を楽しめます。きっと多くの方が想像している農業の形って、コッチなのかもしれません。

 大婆ちゃんのイチゴ畑。毎年ムクドリに突かれて大変だったので、今年は思い切ってネットを被せました。腰の曲がった大婆ちゃんにとってこのようなネットは、手入れの際に扱いが大変なので迷っていたのですが、ムクドリも悪者にしたくないし、大婆ちゃんのイチゴも守りたいしという事で被せました^^。

 早速色が付いて美味しそうなイチゴがありました。特にこだわって何か手入れをしている訳ではないですが、これだけ綺麗に色付いたらバッチリですね^^。

 そんな大婆ちゃんは義母のスイカ畑に稲わらを敷き詰めていました。去年スイカがカラスにだいぶつつかれてしまったので、今年はしっかり隠して対策する事にしたようです。

 大婆ちゃんは今年96歳になりますが、こうやって土いじりをしているとボケなくて良いと思います。家にずっといると人間ダメなもんで、足腰も弱ってどんどんボケていくそうですね^^;。畑があってくれて丁度良いです。

家庭菜園でも大きな作業は注意が必要

 柿の木に害虫対策の為の予防散布を義母が行っているところでした。風が強い中派手に薬剤を散布しているので、近隣に迷惑が掛からないように気を付けるよう言ったのですが、年寄には加減が難しいものです^^;。保護メガネとマスクの着用は必須です!日本の農薬は高性能なので、ちょっと吸っただけでも結構気持ち悪くなりますし、義父は目に薬剤が入って片目を潰しました^^;。どうして昔の人はこういうのを舐めるんだろうか…(汗)。

 こんな風に家庭菜園でも作業が大きくなると、思わぬ事故に繋がったり近隣住民とトラブルになったりと、注意や配慮が必要な場面も出てくる事があります。家庭菜園は慌ててやるような事ではありません。一つ一つ確かめながらやりましょう^^。

家庭菜園での栽培量

 家庭菜園をやっていると、どの作物をどのくらい育てると、一家五人が十分食えるか考える事があると思います。どこまで参考になるかは分かりませんが、写真とともに見ていきましょう。

多収と言えばナス

 真ん中にナスの苗が植えてあります。全部で20本です。この本数ですと、もうある程度出荷できるレベルの収穫量になります^^;。家族五人分と考えれば、夏の間なるべく毎日食べたいなら、7本ほどあれば十分でしょう。それでも余って近所に配るレベルだと思って下さい。今どきの園芸品種はほんとに多収で、植えすぎると信じられないくらい増えるので注意です^^;

 因みにこの本数植えて、ある程度の量を出荷すると、ひと夏で30000円(税等は別)くらいは稼げるかも知れません。うまい事いけばもっと稼げるかも^^。

保存性の良いジャガイモ

 四月の頭頃に植えたジャガイモがもうこんなに大きくなりました。品種は、定番の男爵です。

 ジャガイモは保存が効くうえ、使い勝手が良いので多少作り過ぎても余る事は殆ど無いと考えて良いです。このくらいの作付けでは出荷しても数千円なるかならないかくらいなので、自家消費のみと考えています。一株から5個は採れるので、これだけ植えれば来年の春まで在庫が持つでしょう^^。

これまた保存用の玉ねぎ

 タマネギです。この薬味系の野菜大好きなんですよ~w。

 それはさておき、このタマネギもジャガイモ同様非常に保存性が良いです。植えたのは昨年の秋で、七月には収穫ができるのですが、そのあとしっかり干して乾燥させれば楽に一冬越せるのです^^。保存が効くのはいつの時代も助かりますね!しかも冷蔵庫などのエネルギーを使用しない保存がエコでもあり、コスト削減でもあり万々歳です!。

ソラマメは食用、出荷用、種採り用の三要素を考慮する!

 こちらソラマメです。他の作物と違って随分多く作付けしているように見えますが、これは『自家消費用』と『出荷用』と『来年の作付けの為の種採り用』の三要素があるからです。

 殆ど日持ちしないソラマメの出荷は兼業農家ではちょっと難しいので、出荷用の方はあんまり頑張らなくて良いですが、一番重要なのは来年の作付けの為の種採りなのです。

 実はこのソラマメ、日本の園芸作物には珍しく『種の自家採取』ができる作物なのです。一般的に流通している作物は、種業者が栽培したF1種と呼ばれる一代限りでそれ以降は繁栄しない代わりに非常に優秀な収穫をもたらす物が一般的ですが、ソラマメはわざわ種や苗を買わずとも何年も繰り返し栽培が可能な品種なのです。

 種を正しく保存しておけば極端な話、社会が終わりを告げてラストオブアス(ノーティドッグ)のような世界になっても作物を育てられるという事です!。品種改良を行わない原種に近い作物はコレができるので、農家なら絶対に大切にした方が良いです!

畑が賑やかだと、『農業は』楽しいと思える

 これだけ賑やかになってくるとやっぱり楽しいですね^^。じゃなんで農家辞めたいの?って思われるかもしれませんが(思われないでしょうがW)、『農家』と『農業』は全く別の話なんです。

 農家をやっていると心底人と田舎にうんざりします。ポイ捨てはするし、プラスチックでもなんでも容赦なく野焼きするし、自分の事だけしか考えて生きてないし…現在世間で礼賛される程農家さんなんて尊敬に値しないとハッキリ言っておきます。自分も時々『農家さんありがとう』と言って頂ける事もありますが、あまりにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 農業は作業ですからね、自分達の頑張りがこのようにそのまま形になって現れるので楽しいのです。これとこのブログが今の農家としての自分を支えてくれているモチベーションです。

 なので、辞めるまでもう少しだけ頑張ります^^。

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