これって病気?育苗中の水稲の葉先が黄色くなる – 農家辞めます! 
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2021-05-10

これって病気?育苗中の水稲の葉先が黄色くなる

 田植えでバタバタしててブログを全く弄っていなかったので、少し遅れた話題になってしまいますが、別のスジで『苗の葉先が黄色くなったけど、コレって何かの病気?』という話が出てきた。

 初めて見る人には確かに気になるかも知れないです。実際見た目がそれくらい黄色くなります^^;。葉先だけですが、育苗箱の中でビッシリ生えている水稲苗が変色すれば、そりゃ何だかと思いますよね。

 結論から言いますと、葉先が黄色くなるのは『肥料切れ』のサインです。育苗期間が想定より伸びていたり、あるいは育苗床土が元々肥料が足りない製品だったりと起因する部分は様々ですが、苗が成長に必要な栄養が足りなくなった事が原因です。

肥料切れのサインが出ても慌てない

 苗の葉先が黄色くなって肥料切れのサインが出たら、まずは慌てず状況を観察します。我が家を例に挙げると、プールタイプの育苗を行っているので、水が均等に張れているか、逆に水没していないか、それらが原因で育苗の土が流亡している事もあります。

 植えてしまってからの写真で申し訳ない^^;。ちょっと分かりにくいですが、葉先が枯れたように黄色くなっています。こちらの品種はコガネモチです。

 こんな風に一見すると枯れたように見える状態になります。茎がしっかりしてある程度伸びていれば特別な事はせず、予定通り田植えをしてしまった方が賢明です。原因が肥料切れなので、圃場に植え付けてしまえばそこから十分な栄養を確保できますので、それで万事解決です^^。

 こちらの写真はコシヒカリBLの苗です。こちらも先ほどのコガネモチと同じように葉先が黄色く変色しています。これもまた原因は同じなので、特に何もせず植えてしまった方が良いです。

肥料切れは大抵育苗期間の終盤で発生する事故みたいなもの

 この現象が起こる時はその殆どが育苗期間の終わり頃で、苗が育苗床土の栄養を吸い切ってしまうんですよね^^;。特に寒気が入ってしまって、育苗に支障が出てしまったりすればそれが原因で育苗期間が伸びてしまい、結果的に栄養が足りなくなるなんて事も…。

 一応肥料切れを起こした時用の液剤なんかはあるらしいですが、そこまでしなくても大丈夫な事が殆どなので当初の計画通り田植え作業に進みます。それに、無理に対処しなくても良いものにいちいち騒いでいたらお金がいくらあっても足りませんよ~^^;。

翌年以降の対処方法

 とはいえこんな事が毎年起こっているようでは先々心配になりますよね。折角植えるならビシっと綺麗に真っ直ぐ伸びた鮮やかな緑色の苗が良いですよね^^。

床土を増やす

 対処方法としては、基本的に翌年以降の段取りを変える事になります。一番手っ取り早いのは育苗床土の量を増やす事です。床土には育苗に必要な量の肥料が予め含まれています。育苗箱に入る量は限られているので、劇的に増やす事は出来ませんが、気持ち分だけでも盛ると多少は良くなります。ただ、播種の時に使う土の量が若干増える事になるので、数量キッカリで仕入れている場合は作業中に追加が必要になるかも知れません。

播種量を減らす

 これは小規模農家向けの対処方法です。土の量は変わらずに、種の数を減らす方法です。育苗箱当たりの苗の本数が減るので、肥料切れは起きなくなりますが、密度が下がるので田植えの時に田植え機の株間株取りのセッティングを適正にしないとスカスカになってしまう場合があります。数反程度の栽培を行う農家なら、多少植え足りなくても手植えで対処できますが、町単位の規模になると大変かもしれません。

肥料の含有量が多い床土に変える

 一番無難な方法ですw。もういっそ床土を別の製品に変えてしまうという事です。この辺に関しては、床土の仕入れ先になっている問屋さんや肥料店さんとの付き合いもあるでしょうから、人間関係を注意しなければいけませんし、独自の組合などならその組合で決めている製品しか使えない(使ってはいけない!?)事も往々にしてあるので、その場合は諦めた方が良さそうです^^;。

 当然ですが肥料の含有量が多い土を選べば、一袋当たりのコストも上がりますし、トータルで経費増になる事は避けられません。

結局我が家では、何もせずそのまま植えている

 我が家で使用している育苗床土も、そこまで高性能な物ではないので年によっては肥料切れが起こる事がありますが、別段気にせずそのまま植えています。いまのところそれで何か問題が起きた事は一度もありません。

化成肥料は使わない方が良い!

 ただ、一度だけ試した事があるのが野菜栽培に使う化成肥料をパラパラと撒いて与えてみた事です。結果は、改善しなかったうえにプール用の農業ビニールが傷んで廃棄になると言う悲惨な事が起こりました。ビニールが傷んだ原因はよく分かりませんが、化成肥料の中に石灰が含まれていたとしたら水と混ざって科学反応を起こしてビニールを溶かしたかも~…なんて思っていますw。

 苗だって自分で生きる力を持っています。あれこれ手をかけるのも楽しいですが、余計な事はしないようにした方が一番良いと思います^^。

おまけ

 収穫した後に畑に残るキャベツの茎の部分。堆肥置き場に置いて置いたら盛大に花が咲いていたw。

 キャベツの花なんて結構レアな物ですな^^、アブラナ科の植物なので黄色い鮮やかな花が咲いています。

 いつかこんな野菜たちの『花が咲いた最後の姿』の写真集でも作りたいなw。

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