『お米の種蒔き』田植えに使う稲はプールで育てる! – 農家辞めます! 
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2021-04-04

『お米の種蒔き』田植えに使う稲はプールで育てる!

 GWから六月の初めにかけて日本各地で田植えを行っている光景が見られますね。家族総出で機械を囲みながら、日本の定番風景として行事化している面もあります。

 そんな田植えに使用する稲、勿論他の野菜同様種から育てます。田植えや稲刈りは時期になると見かける事も多い光景なので多くの方がどんなものか知っているかと思いますが、『米の種蒔き』と言うと農家以外、なんなら農家でも稲作をしなければ知る事はほぼ無いであろうちょっとレアな光景かもしれません。この作業を播種(はしゅ)と言います。そしてこの種籾、芽が出ると水に浸した状態で育てます。プール育苗なんて呼んだりもしますね^^。

◆稲作は工程の殆どが機械化されていて、播種も例外ではない◆

 コチラが播種機。予め床土を敷いておけば、潅水、播種、覆土を一工程で行う事ができる機械です。一見すると便利な感じもしますが、これももうかなり古い機械ですぐに調整が狂ったり、変なところで融通がきかなかったりと面倒な部分も多いのです^^;。それでも三人居れば十分楽で仕上がりの綺麗な作業ができるので、これはこれであってくれて感謝です。

 こんな感じで種籾をタンクにセットします。

 中で均等に敷けるように穴の開いたローラーが丁寧に種籾を置いていってくれます。箱の縁に乗っかった種籾は、毛ブラシでサッと落としてくれるようになっています。

 最後に覆土を被せて完成です^^。これを育苗ハウスの中で苗になるまで育てて田植えを行います。作業工程自体はなんだか無限ループのGIF動画みたいでずー…っと見ていられます。かなりゆっくり淡々と回るように作業が進んでいくのでw。

●発芽した種籾の最終仕上げ、軽~く天日干し

 二週間くらい前に、24時間の消毒作業から始まり、漬け置きで農薬の洗い流しを行いながら、ポンプで曝気して水温を確保しつつ発芽させた種籾です。今まで発芽に失敗した事は無いとは言え、毎回上手くいかなかったらどうしよう…って心配になります^^;この辺は作業としての心配と言うよりも、農村の同調圧力として農作業が間に合わなかったらどうしようって感じですねWw

 小さく目が出た種籾、なんと愛らしいのでしょう^^。口では色々文句を垂れますがwこうやって自分の期待に応えて芽を出してくれる種達が可愛いのも事実なんです。農業は素晴らしいです、それは間違い無いです。ただ、それを取り巻く人と環境は完全にオワコンなのも事実です。

◆プールタイプ育苗と言う育苗方法◆

 完全に聞き慣れないフレーズかと思いますが、育苗はプールタイプと呼ばれる方法で行われます。我が家では木枠で囲った所に、農業用の丈夫なビニールを敷いて、そこに上記の様に播種を済ませた育苗箱を並べて、芽が伸びたらヒタヒタに水を張って稲を育てます。この育苗箱、一つ3.5kgくらいなのですが、腰を曲げていくつも地面に並べるので腰にきますね~^^;。

 これが結構大変なんですよ(汗)。妻に一輪車で育苗箱を運んでもらって、自分がこのように並べていくようにしています。毎年やっていますが、今でも腰、腿、ケツが筋肉痛になるので大変ですw。

 並べたら一先ず保温シートを被せます。四月の新潟はハウスの中とはいえ、昼夜の寒暖差が結構あったりするので、そこに寒に晒されたら芽の成長に影響が出るのでこのように養生を行います。芽が伸びていない今の内はまだ水は張りません、もう少し様子を見ます^^。それにしてもこのビニールハウス、晴れた日なんかは死ぬほど暑いんですよ(汗)。

●疲れたらコーラやコーヒーなんかを好きなだけ飲む!

 これが一番早い疲労回復方法です!作業要領で言ったら土木作業のそれと殆ど変わらないので、こういう味にパンチがあってカロリーがある物を口にするのが一番効きます!。

 まだまだ今年の農繁期も始まったばかりで大変ですが、完全に辞める日までガッツリ責任もってやっていきますよ!

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